環境負荷を軽減しながら高い品質を備えたアライドダウンを使用したダウンパンツ。
軽量で動きやすく、保温性にも優れていて、専用のスタッフサックに収納し、コンパクトな状態で携行可能なパッカブル仕様です。
米国・カリフォルニアで40年近い歴史を持つダウンサプライヤーの名門、アライドフェザーアンドダウンの800フィルパワーダウンはパッキングを解いた際にも素早くロフトが復元。テント泊はもちろん、山小屋泊でも活躍する汎用性の高いプロダクトです。
シェルは薄手ながら高い強度を誇るリップストップナイロンで、柔らかい生地感はダウンによって生まれる空気層をしっかりと保持しつつ、動きやすく、窮屈さのない履き心地が味わえます。テント内であぐらをかいたり、体勢を崩せるようにクロッチにはマチを設けた、無理なく開脚できる仕組み。膝下はもたつかず足捌きの良いすっきりとしたシルエットですが、膝が自然に出た立体的なパターンなので、行動を制限しません。ウエストはイージー仕様かつジップフライなので、着脱はもちろんトイレなどでもノンストレス。
ブルーサイン®認証を得た羽毛はトレーサブルで、採取された水鳥の品種や場所、時期などがすべて明瞭になっていて、精製過程での環境への負荷も最小限にとどめられています。持続可能なサプライチェーンにのみ与えられるブルーサイン®認証が、ダウンに対して降りるのは世界的にも異例。これからの時代を、人と自然とが良好な関係で共存していけるように。北陸の雄大なアウトドアフィールドの中で育まれ、自然とともに歩んできた私たちの願いや知恵を込めた、こだわりの1本です。
h: 158cm / size: S
h: 166cm / size: M
h: 173cm / size: L
h: 176cm / size: L
h: 178cm / size: L
h: 180cm / size: XL
太古の昔、北欧のバイキングたちが雪深い平原や山々を移動する際に使っていた道具が、現在のスキーの原型だと言われています。その中でも、テレマークスキーは、その原型に最も近い形を残していると言われるスキーです。しかし、現代のテレマークスキーは進化を遂げ、NTNシステムに代表される新しい技術に支えられています。これにより、アルペンスキーに匹敵するアグレッシブな滑走も可能になりました。
私たちが作るテレマークスキー「細板」は、乗り手の技術とイメージによって滑走を可能にする、非常にシンプルな道具です。これは、現代のスキーが提供するような強力なサポートはあえて排除しています。「細板」で滑る醍醐味は、むしろ内面から湧き上がる純粋な「興奮」にあるのです。
私たちは、テレマークスキーのこの独特なスタイルを次世代へと伝承したいという強い思いを込めて、「細板」を開発しました。大手メーカーではもはや生産されなくなってしまったこの細板を、私たちが手掛けることに大きな意味があると考えています。開発にあたっては、多くのテレマークスキーヤーから貴重な意見をいただき、それらの声とイメージを具現化してくれた「株式会社ブルーモリス」には心から感謝しています。
人それぞれでまったく異なる、足の形や歩き方。TENK(テンク)は、かつてそうした多様な足元を支えるために創業した富山の老舗スキー・登山用品専門店、マンゾクから生まれたアウトドアブランドです。万人の足を支えるから、マンゾク(万足)。10K、つまり10000という数字を意味するTENKというブランド名は、こうしたストーリーに由来するものです。タグラインとして掲げる“温故地新”の言葉は70年以上の歴史の中で培われた知見や経験を活かしながら、時代に合わせた新しい価値や楽しさを創造していくという意志表示。“地”の文字は環境問題が深刻化する現代にあって、地球全体の持続可能な未来を見据えたメッセージを込めたもの。立山連峰の稜線を模したロゴデザインが示す通り、TENKを、そしてマンゾクを育んでくれた富山の地に根ざし、一過性のトレンドや大量消費とは距離を置いた、高品質で長く愛せるプロダクトの制作が、TENKの本懐です。
オリジナルのテレマークスキー用の板や、シュラフなど、これまでにも独自のギアを製作する中で、それを手に取り、実際に使ってくださる方々に対し、老舗ショップとして私たちができることは、するべきことは何なのか、長年自問自答を繰り返してきました。
伝統に新しい感性を、そして自由なアイデアを。TENKは自然を愛し、アウトドアスポーツに興じるすべての人たちのために、創業当時の志を受け継ぎながら責任あるものづくりを続けます。
登山やスキー、
ものづくりへの情熱は
創業当初から今でも変わらない
TENKを運営するマンゾクは、1951年、澤田靴店として創業しました。スキーや登山を趣味としていた創業者、澤田実(みのる)が自身の経験からつくり出す靴は徐々に支持を得ていきます。
創業ほどなくして屋号を“マンゾク”へと改称し、長年製造業としてシューメイキングを行ってきた同店の転機になったのは昭和40年頃。近くのスポーツ用品店が閉業することとなり、その在庫を引き取ったことがきっかけで次第にマンゾクは小売り業へと進出します。国内外の優れた製品を取り扱いながら、自社でのものづくりも並行して行う時代が長く続き、気づけば北陸のみならず、登山やスキーに傾倒する人々が日本各地から足を運ぶ老舗へとなっていました。
2000年には創業者の実に代わり、息子の滋晴(しげはる)が社長に就任。以降も長きにわたる商いで信頼関係を築いてきたアウトドアブランドやメーカーの協力を得ることで、原点であるシューメイキングからスキー板、テント泊用のギアなど、より多様なものへと形を変えながらマンゾクはものづくりを行ってきました。
そして2025年、現在は3代目にあたる澤田始(はじめ)が社長として指揮を取り、マンゾクはものづくりの側面のひとつの形としてTENKを設立。現代に合わせた、上質なプロダクトを展開してゆきます。