福山 寛大 - 登山・スキー・トレラン用品専門店 スポーツのマンゾク

高校を卒業し、消防士になってすぐ、職場の先輩に焼岳（標高2,455ｍ）へ連れて行ってもらったのが最初です。実は父が山岳警備隊、祖父が立山観光の仕事をしていて山の話題はいつも身近にあったので、焼岳登山で火が付いたという感じ。以来、休みがあれば登山。単独登山もしますし、仲間と数日泊まり込んで登ることも…。経験は多い方かもしれませんね（笑）。

季節によって違う魅力があると思います。春の残雪も好きですし、夏の緑も、秋の紅葉もいい。冬山のスリリングな楽しさにもハマりましたね。大自然を相手にいろんなことをコントロールしながら進んでいくのが醍醐味かな。今までどんな趣味も大して続かなかったけれど、一番長く続いてライフワークになっているのが登山です。

消防レスキュー隊になって５年。腰を痛めたこともあって、一旦リセットしてワーキングホリディでカナダに行こうと思いました。英語を勉強しながら登山もしたいと思って。２０２０年春に退職し、ビザも取ったのですが、コロナ禍で渡航できなくなってしまった。そんな時、山小屋の知人の紹介で「スゴ乗越小屋」で働くことになりました。やがて当社スタッフから「冬はうちに来ない？」と声をかけてもらい働くことに…。山がつないでくれた縁に感謝ですね！

自分が興味あるものを仕入れてお客様にお勧めできる点ですね。大手量販店だと「今シーズンはこれを売っていく」みたいな営業方針があると思うけど、当店はアルバイトの時から展示会に連れて行ってもらえ、売りたいものを選ばせてもらえる。やりがいを感じます。

プレーヤーとしての視点です。いくつかの山小屋で働いて、登山のビギナー、中級、ベテランで使う道具やウェアの違いも分かるようになったので、その経験もふまえてお客様に最適な商品をセレクトしています。自分が勧めた商品を使ったお客様が「買って良かったよ」と言ってくれるのは嬉しいです。

もっと専門性を高め、道具のメンテナンス技術も磨いて「山のことなら福山に聞け」と言われるようになりたいです。また、クライミング体験イベントも企画して、愛好者を増やしていきたいです。また自分と同世代、それ以下の若いお客様を増やす工夫もしていきたいと思っています。